方言歳時記

●秋田弁って何?

 秋田弁と一言でいいますが、実際秋田県内で使われる方言というものは地域によっては何種類かに分けられるようです。
 それぞれ他県の方言も若干まじり秋田弁亜種のような方言も中には存在します。
 ここでは秋田県民に共通で伝わる言葉と、方言独特の言い回しについて、ほんの少し解説します。

●秋田弁の由来

 秋田県のみならず、東北の方言は比較的「早口で滑舌が悪い」という印象を受ける人が多いようです。
 テレビ番組に登場する東北の方々、特にご年配の方が話す方言は私たち地元の人ですら、聞き取る事が不可能な場合もあります。

 それはなぜでしょう?

 方言の由来には様々な説がありますが、その中でも特に愉快な説を一つご紹介します。
 秋田県を含め、東北地方は冬にたくさんの雪が降る寒冷地です。
 寒い中で人と話す場合大口を開けていては口の中が軽く凍ります。
 口を小さく、さらには短い言葉で意志を疎通させなくてはいけない状況が作られていました。
 しかし、普通に発声をしただけではニュアンスまでは伝わり難いため、独特なイントネーションも誕生した、という訳です。

 秋田の方言はそういった環境から由来している、という説ですが真偽は定かではありません…

●よく使われる言葉

 会話中によく使われる言葉の紹介をいたします。
 ここで紹介されている言葉は秋田県内でよく使われているものですが、地方によっては微妙に言葉が変わっていたりしますが意味はほとんど変わりません。
 

〜だべ

「〜です」と同じ意味。
「?」を語尾につけるだけで、相手に対して「同意」を求める意味にもなります。

※秋田県の地域によっては「〜だっけ」など、多少変化はありますが、意味は同じ。

中国人の「〜アルヨ」とさほど使い方は変わらない。

んだがら

「だから…」に近い意味。
「ん」から発声が始まるため、発音が難しい。
方言を知らない人には「だがら」としか聞こえない場合がある。

例:んだがら、言ったべ〜。
(訳:だから、言ったでしょ〜)

んだ

相手の意見に同意する、という意味。
「んだな」と使用すると「そうだね」というニュアンスになり、「んだ」と使用すると「そうだ」というニュアンスになります。
「ん」の発音が聞き取れない、聞き間違えると「だ」、「うんだ」と聞こえるが案外伝わる場合がある。

例:「これって、〜だべ?」
  「んだな」
(訳:「これは、〜でしょ?」)
  「そうだね」

秋田弁にはよく使われる言葉なので、しっかり聞き取りましょう。


●秋田の日常会話

 季節は冬、とある人物の日常会話です。
 秋田県内では、大体こういった感じで日常的な会話がなされている、と考えて下さい。

男A

おばんだす。最近さびくなってきたすな〜。

(意味)

こんばんわ。最近寒くなってきましたね。

 

 

男B

どもども、おばんだす。んだな〜、うぢはもうストーブだしたぢゃ。

(意味)

どもども、こんばんわ。そうですね〜、私の家ではもうストーブを出してますよ。

 

 

男A

んだのが。そしたら、えのながあったがすぎでそどしゃでられねーべしゃ。

(意味)

そうなんですか? それでしたら、家の中が暖かくて、外に出られないのでは無いですか?

 

 

男B

んだ〜、うぢはせぎゆストーブだがら、あったがぐでついついねぢまうでば。
しがも、うぢで飼ってる犬っこと一緒だで。

(意味)

そうですよ〜、私の家は石油ストーブを使っていますので、暖かくてついつい眠ってしまいます。
しかも、私の飼っている犬と一緒にです。


解説  

 とあるおじさん達の会話。会話中に濁点が非常に多くありますが、秋田の方言に共通している事は会話中の濁点です。通常、濁点の付かない言葉にまで濁点が付く場合があります。

※ただし、文章にする場合は、濁点にする必要はありませんが、ここでは分かりやすくするために使用しております。この濁点が聞き取れるか、聞き取れないかで方言の理解度が違ってきます。

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