県立近代美術館職員が出前講座

来場者からの質問に答える保泉さん

来場者からの質問に答える保泉さん

 あきた県庁出前講座「秋田の美術」が2月19日、能代市立図書館で行われ、約40人が参加しました。講師は、秋田県立近代美術館主任学芸主事の保泉充さんが務めました。
 保泉さんは、同美術館の概要や、小田野直武、福田豊四郎、横山津恵、桜庭藤二郎といった秋田ゆかりの作家とその作品を紹介しました。秋田蘭画については同じ目線上に近いものは大きく遠いものは小さく描くのが特徴で、近いものを下に遠いものを上に描く日本画との違いを説明しました。また、小田野直武(秋田蘭画)の作品「不忍池図」(国重要文化財)を例に、日光が差している方向ややわらかさの表現などを解説し、「四季を表しているとされることから、お祝いの意味を込め、藩主から藩主へ贈られたものとも考えられる」と話しました。「富嶽図」については、描かれている人物のスタイルが当時にしては良すぎると指摘。「ヨーロッパの絵を参考に、日本人の風貌に変えて描いたのではないか」という考えを示しました。日本画家についても、それぞれの生い立ちや作品、作風の変化などを紹介しました。訪れた人たちは、スクリーンに映し出される絵画を興味深げに観察し、保泉さんの説明に耳を傾けました。

秋田県立近代美術館ホームページ http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/


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